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部長からのどこぞの転送メールをサマリーすると

高尿酸値は・・・

飲酒群:血圧、内臓全般、心臓やら何やら成人病に関係しそうなもの全部に相関
非飲酒群:体重増加と相関
両群:クレアチニンに相関

痛風を甘く見てはいけない
痛風の人は酒をすっぱりやめないと、色んな病気との相乗効果?があるよ

ってことですかね

飲酒していない人は体重増加に注意ですが
飲酒している人は全般と相関する・・・てな感じ

自分の席から見える範囲15人中3人は痛風
多いなー

部長の情報配信メールがどうもメタボ系に偏っているのが気になる今日この頃でした
※うちの会社の製品にメタボはあまり関係ない(汗)



飲酒群は心血管系への過負荷、非飲酒群は体重増加と関連

2012年3月1日 関晋吾(東京慈恵会医科大学葛飾医療センター循環器内科)
カテゴリ:一般内科疾患・循環器疾患・内分泌・代謝疾患

 2012年2月16日から17日に行われた第45回日本痛風・核酸代謝学会総会で、「本態性高血圧症における血清尿酸値の臨床的意義への飲酒の影響」と題して発表した内容の一部を報告する。

 高尿酸血症は心血管疾患やメタボリックシンドロームの危険因子であることが示唆されている。飲酒は高尿酸血症の主要原因の一つであり、エタノールの過量摂取は心不全、不整脈、脳出血など心血管疾患の発症の誘因ともなる。今回我々は、未治療高血圧症における、尿酸値と臨床指標との関連に及ぼす飲酒の影響を検討した。

対象・方法

 対象は、外来受診者163人(平均年齢59.7±10.6歳、男86人、女77人、平均血圧166.0±15.3 / 98.7±10.1 mmHg、平均尿酸値5.6±1.6 mg/dL)。1日25g以上(日本酒1合)のエタノール摂取(飲酒)群とそれ以下の非飲酒群の2群に分けて比較検討した。また、全例および男性において尿酸値と臨床指標の相関を調べた。心不全、心房細動、高度な腎機能低下例(Cr>1.5 mg/dL)は除外した。いずれも降圧薬や尿酸降下薬の投与は受けていない。

結 果

 飲酒群は非飲酒群にくらべ若年であり、拡張期血圧が高値であった(101.4 vs. 96.6 mmHg、p<0.05)。両群の収縮期血圧(167.0 vs. 165.2 mmHg)と体重係数(body mass index:24.6 vs. 24.8 kg/m2)は同等だった。γGTPや中性脂肪は、飲酒群で非飲酒群にくらべ有意に高値を示した。

 また、尿酸値と臨床指標の相関を調べたところ、飲酒群(71人、男性80.3%)では、尿酸(平均値6.3±1.7 mg/dL)は収縮期血圧(r=0.26、p=0.026)、拡張期血圧(r=0.35、p=0.0028)、心エコーによる心室中隔壁厚(r=0.29、p=0.011)、左室後壁厚(r=0.36、p=0.0021)、左室心筋重量係数(LVMI:r=0.29、p=0.017)と正相関を示した。一方、非飲酒群(92人、男性31.5%)では、尿酸(5.0±1.4 mg/dL)は血圧やLVMIとは相関を示さず、体重係数(r=0.30、p=0.0035)と正相関を示した。

 両群において尿酸は、γGTP(飲酒群:r=0.54、p<0.0001、非飲酒群:r=0.31、p=0.0076)と有意な正相関を認めたが、飲酒群でCoefficientは大きく、強い相関があることが示唆された。また、両群ともにeGFRと負の相関を認めた。

 メタボリックシンドローム(NCEP-ATPIII基準により、腹囲は体重係数>25kg/m2で代用)の罹患率は、飲酒群では38.0%、非飲酒群では31.5%であった。飲酒群の男性を解析すると、尿酸は血圧、血中ノルアドレナリン、LVMIと正相関を認めた。両群でクレアチニンと正相関を示した。

 Framingham研究でも飲酒と左室肥大の関連性が報告されている。飲酒者における尿酸上昇と心肥大との関連には、アルコールによる交感神経刺激や血圧上昇が関与している可能性が示唆された。

飲酒群は心血管系へ過負荷

 尿酸値の上昇は、飲酒の有無に関わらず腎機能低下を反映していた。さらに飲酒群では、血圧高値と心肥大による心血管系への過負荷が示唆され、非飲酒群では体重増加との関連性が見られた。尿酸値の意義については飲酒の有無を考慮する必要があり、病態の評価にも重要と思われた。
by yakitori_joel | 2012-03-29 00:10 | お仕事系


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